光コラボ その①

最近、皆様の事務所にもこんな勧誘電話多くないですか?】

「NTTの委託を受けて、電話料金が安くなる申込受付をしています。後日伺いますので署名・捺印してください」

「電話番号を登録するだけで電話料金が安くなります。NTTと話がついているので安心して登録してください」

「工事なしで、登録するだけでインターネット回線料金が安くなります」

いかがですか?こんな電話がやたら多くなっていませんか?

これは最近始まった、NTTによる光回線卸サービス「光コラボレーション(光コラボ)」への乗り換えの勧誘電話であることがほとんどです。

今回からのお役立ち情報では、この【光コラボ】についてお伝えしていきます。

馴染みや付き合いのない代理店から、強引に勧誘されるまま登録してしまい、後から「困った・・・」というようなことが無いよう、サービスのメリット・デメリット・注意事項などをお伝えしていきたいと思います。

●そもそも光コラボってなんでしょう?

「光コラボ」とは、NTT東日本/西日本が提供する光回線「フレッツ光」を事業者が借り受け”自社ブランドの光回線”として販売するモデルのことなんです。
例えばこれまでNTTの光回線は、販売店や代理店を通して取次申し込みをしたとしても工事後は「フレッツ光」というブランドとしてNTTが定める料金を、NTTが直接請求・回収していました。

それが2015年より、NTTフレッツ光の回線が他社にレンタル(卸)できるようになったんです。
それにより、様々な企業がNTT光回線を借り入れ(仕入れ)することができるようになりました。
僅かではありますが、これまでの料金より安く光回線を借り入れ(仕入れ)ることができるようになった業者は、その差分(数百円ではありますが)を安くして、NTTの代わりに自社ブランド光という名目でお客様に請求発行する、という仕組みなんですね。

《注意!!》お願いです。これだけはご注意ください!

まずは簡単に、「光コラボ」の背景と仕組みだけを説明させていただきました。

次回からもさらに詳しくお伝えしていくつもりですが、その前にこれだけはご注意頂きたい点が

あります。それは、
「一度登録すると原則もとに戻したり、他社に乗り換えができない」
ということです。

ずっと使うものだから、少しでも安くなるならいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが・・・
ご注意いただきたいのはもし、冒頭のような乱暴な業者の勧誘でつい登録してしまい、その後サポートが悪い、回線を入り口に他の商品をしつこくセールスしてくる等、トラブルがあった場合でも、サービス内容の追加・変更などはもちろん、移転手続きなど、今後一切の手続きは「必ず」その業者を通して行う必要があります。

つまり、「やっぱりこの業者との付き合いは今後遠慮したいなぁ」と思っても、手続きに関してその業者以外、再度NTT直接や他の会社や営業さんでは、手を付けられなくなってしまい、その業者と縁を切ることが困難になるのです。

サービス自体は決して悪いものではないと思いますし、優良な販売店さんもたくさんあります。
しかし私のお客様でも、知らずにこのような業者から登録してしまい、事務所移転の際回線の手配を弊社にご依頼頂いたのですが、残念ながら弊社では手続きすることができずやむなくその業者に頼んだところ、営業担当はすでに辞めており、なしのつぶて。
予定した移転は、大幅に遅れてしまった。というようなことも実際にあります。

なんとなく登録してしまう前に、馴染みのある業者さんがいらっしゃればぜひ一言相談してみて下さい。

また次回、詳しく「光コラボ」についてお伝えしていきます。