FAX・コピー機・プリンタ機 その②

前回より、今やオフィスのネットワーク上には欠かせないプリンタ・FAX・コピー機についての情報をお伝えしています。

前回は、プリンタ・FAX・コピー機を入れ替え、または新規に導入する場合
1.量販店・ネットでの購入(家電)
2.中古ビジネス機の導入
3.新品ビジネス機の導入
の中から、1.量販店・ネットでの購入(家電)する場合のメリット・デメリットをお伝えしました。

メリットとしては・・・ 
・なんといっても導入コストが安い 
・ゆえに、買い替えに抵抗・負担が少ない 
・SOHO向けラインアップもあり

ということでしたね。

デメリットとしては・・・ 
使用量が多い場合は、耐久性・スピードの点で不向き
迅速なメンテナンス、サポートは期待できない 
ランニングコストが高くつく場合が多い

ということでした。

今回は導入時の選択肢その2の中古ビジネス機の導入について考えてみましょう。

2.中古ビジネス機の導入

【メリット】

安いコストで導入できる
新品のビジネス機の実勢販売価格の、約5分の1程度の予算で導入ができます。

・ビジネス機のため、充実機能・処理速度UP
年式は少し古くても、ビジネス複合機であればコピー・FAX・プリンタ・スキャナーはほとんど装備されており、もちろんネットワーク対応です。
また量販店家電タイプのほとんどがA4サイズなのに対し、ビジネス機はA3機が一般的ですので図面印刷等にも対応し、スピーディー・効率的なプリント業務を可能にします。

販売業者によっては、保守が受けられる
 エンドユーザー様向けに中古機を販売している業者であれば、自社にサービスマンがいたりサービス業者への委託などスポットでの保守対応や、契約保守などが用意されている場合が多いです。
さほど手厚いアフターを必要としない場合には、これらのサービスで十分な場合もあります。

【デメリット】

・メーカー直接のサポートが受けられない場合がある
もし自動車であればどこで購入したものでも、費用を払えばメーカーディーラーがメンテ修理をしてくれますが、出所が明確でない中古コピー複合機の場合、メーカーが保守を受けてくれない場合があります。メーカー/メーカー認定の保守サービスをご希望の場合は注意が必要です。
例えば商品だけ安いものをネットで購入し、トラブルがあった際に保守業者を探そうとするような場合苦労されるケースがあります。

新品に比べランニングコスト(保守)が高くつく
メリットの一つとして、販売業者によっては、保守が受けられる。
とお知らせしましたが、その場合も料金に関しては、やはり新品で導入のケースより高くつくと考えてください。
スポット保守の場合、感光体ドラムの交換が必要になるようなケースでは諸々の費用で一度に15~20万円の費用が必要になることもあります。
また一枚当たり○円、というカウンター方式の保守を結べたとしてもどうしても、新品商品よりは割高になります。
使用頻度、メンテナンスの頻度によっては結果的に新品のマシンが安く・安心して使用できたのでは?という場合も考えられますのでこの辺りは、ご検討に当たって判断が難しい部分かもしれませんね。

以上のようなことから、中古のビジネス機導入が適しているケースは

まずは導入コストを抑え・・・その上で
・手厚いメンテ・サポート、機械の精度は不要だが、ビジネス機が必要
・使用頻度はあまり多くないが、A3の使用用途がある
・工期の決まった現場や、選挙事務所など長い期間使用する予定ではないがビジネス機が必要

のような場合が考えられます。

ビジネス機は本体も大きく、重量もあるため、中古といえども家電タイプ商品のように使い捨て感覚で利用するわけにはいきません。
使用頻度や、それに伴うランニングコスト・求める保守や・サポート等ご利用シーンをできる限り明確にしたうえで、ご検討ください。