ネットワークカメラについて part3
前回は、ネットワークカメラを防犯カメラとして利用した場合の運用例をご紹介いたしました。
弊社のお客様の中にも、実際に被害に遭われたことのある会社様が数件いらっしゃいましたが、ちょうど昨年の末にも、事務所に侵入され、金庫を破られそうになったお客様がいらっしゃいます。
幸い金庫を破ることはできなかったようですが、見せて頂いたバールでこじ開けようとした痕跡のある写真は、生々しくゾッとしました。
そこで今回はネットワークカメラを使わず、もっと簡単にビジネスホンの機能を利用し、侵入者を感知・威嚇・通報する方法をご紹介いたします。
【ビジネスホンに搭載された人感センサを利用して侵入者を検知する】
実は最近のビジネスホンには、メーカーによって電話機に標準で、人感センサー用のレンズが搭載されているものがあるのはご存知でしょうか?
皆さんのデスクにあるビジネスホンはどうですか?それらしきものは付いていませんか?
このセンサーがついているビジネスホンであれば、設定を行うだけで、センサーが自動で作動します。
もちろん1台だけでなく、全台を作動させることができますので、事務所入り口付近、通路、必ず横切るデスクの上など、センサーを作動させる電話機を任意で設定することが可能です。
【動作について】
センサーセット中に、外部からの侵入者をセンサーが検知すると、電話機から内蔵された威嚇音とメッセージを大音量で送出し、電話機の全外線ランプが点滅します。
また、外部スピーカーから威嚇音とメッセージを送出することもできます。
さらに登録された携帯電話などへ自動で通報します。
(通報先は最大5か所まで登録可能で、登録された通報先に順次通報します)
↓こんな感じ
また、携帯電話などへ自動で通報したときに、通報先で応答すると電話機とつながり、通報先からモニタすることができます。さらにハンズフリー通話で通報先から侵入者を威嚇することもできます。
いかがでしたか?ビジネスホンの機能だけでここまでできる物もあるんですよ。
簡易的な自衛手段として侵入者を威嚇して追い返すだけの目的であれば、セキュリティ費用の月々の料金も不要ですし専用の工事も不要です。コスト的にもほとんどかかりませんのでとても経済的な方法です。
ご興味のある方には、弊社でデモも可能ですのでお知らせください。
(余談・・・)
弊社のお客様が、今回ご紹介したこのセンサーレンズを実際に製造されており、感知の仕組みは『(温度の揺らぎ)で感知するんだよ』と教えていただきました。
例えば、何もないときは、壁や床や扉などの変化のない温度を感知していて、侵入者の体温で回りの温度が揺らぐので、そのわずかな熱の揺らぎを検知しているとのことでした。
あんな小さなレンズが、しかも離れているのに・・・と考えると、あらためて素直に感心してしまいました。