インターネットFAXその②

このコーナーでは、インターネットに関するお話をシリーズでお届けしています。

本題に入る前に、前号では基本的なFAX通信の仕組みをお伝えしました。
今回も引き続きFAXの仕組みその2をお届けします。

<前回の復習>

FAXはまず、原稿をなんと190万個の白黒マス目をスキャンして読み取っているのだ、というお話でした。
そして今回は、読み取った原稿がどのように送受信されるのかお届けします。

● データの送受信

FAXを送る時って次のような音がしませんか? 

    

ポー...ポー...

これはFAX同士が会話している音なんですよ。

送る側のFAX    → 「 ポー...(こちらFAXです。今からFAX送るよ!)」

受け取る側のFAX  → 「 (了解。僕は家庭用のFAXだからあんまり早く情報を送ってもらっても困るんでゆっくり頼みます。)」

という感じでFAX同士が今からどのように情報をやり取りするかを対話で決めているんです。

FAXはもちろん各メーカー、各機種によって持っている能力が異なります。

そこでお互いのFAXの性質をお互いが理解し、通信が上手くいくように対話するんですね。この対話に失敗してしまっては後々情報の送受信がうまくいきません。

そこでこの対話はノイズに強いかなりゆっくりした速度で確実に行っているんです。
FAXが原稿を送るとき、電話がつながってからすぐにFAXを送り始めるのではなく、しばらくしてから原稿を送り始めるのは、上の対話を行っているからなんですよ。

さてこれでFAXを送受信する準備が整いました。でも時にFAXにはとても重要な情報が含まれています。

せっかく送った情報が正しく送られていなくては大変です。そこで念には念を入れて、まずは「お試し」で簡単な方法を送受信するんです。
「お試し」が終わってはじめて原稿に書かれた情報を送り出します。

● データの送信開始

FAXにはモデム(変復調装置)っていうのが入ってます。これはコンピュータがわかる言葉を音声に変えたり、音声をコンピュータがわかる言葉に変えるものなんですね。
その音を相手のFAXに電話線をたどって伝えるんです。
このモデムから発せられた音をいつも皆さんが電話をする時と同じように相手のFAXが聞き取り受信側のFAXのモデムがこの音をコンピュータにわかる言葉に変えるんです。
この伝わった音をもとにして、FAXが印刷を開始する訳です。

次回からはいよいよインターネットを使ったFAX活用編に突入です!!