インターネットFAXその③

前回/前々回ではFAXの基本的な通信の仕組みについてお話いたしました。

一枚の原稿を送信するのに、190万個のマス目を白黒に分けて読み取ったり、送信の前にお互いのFAXが「ポーポー」と会話して読み取った原稿を音に変換して送信したり、はたまた音を受け取ったFAXも忠実に元の原稿の形に変えて印刷して・・・と、

いやぁ大変なんです。というお話でした。

さて!今回からは「インターネットを使ったFAX活用」についてお話していきます。

普通FAXといえば、前号まででお話した電話回線につないで「ピィ~ヒャララ」という音をたてて原稿を送るしくみのことを指しますよね。

この電話回線の代わりに「インターネット」を使って「FAX」を送るしくみのことを「インターネットFAX」といいます。
「電話回線の代わりにインターネットを使うと何が変わるの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
普通のFAXは電話回線を使っているので、接続時間に対して通信料がかかってきます。
また、距離が離れるとご利用の電話会社の料金体系にしたがって料金も高くなります。

ところが、電話回線の代わりにお互いがインターネットを使ってFAXのやりとりをするとなんと、通信料が¥0!!になってしまうんです。
「FAX番号」でのやりとりではなく、「FAX用メールアドレス」での通信になるんですネ。
パソコンでメールのやりとりをする場合、定額制のプロバイダを契約していれば料金はかかりませんよね。
まったく同様のしくみでFAX通信費を無料にすることが可能なんです。

FAXの送信頻度が高い方や、海外とのやり取りが多い人にはインターネットFAXは重宝する機能だと思います。
「それならすぐにでも!」 ス、スミマセン。その前に少し説明させてください。

ご利用いただくためには、次の3つの条件があります。

① インターネットが利用できる環境で、定額制のプロバイダ契約であること。
② 「インターネットFAX」の機能を搭載したFAX機(複合機)であること。
③ 送信側/受信側、双方のFAX機に「インターネットFAX」の機能があること。

この3つが前提になるんです。

営業所や支店があり、かつFAXのやり取りが多い事業所様には最もメリットがあるしくみですね。

「なぁ~んだ。」なんて思わないでくださいね。

この10年でパソコンを使ったインターネットでのやり取りは当たり前になりました。
きっと遠くない将来、皆さんの名刺にもメールアドレスの他に「FAXアドレス」も印刷されるようになるかもしれません。

いかがでしたか?もっと詳しく知りたい!という方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

次回は「インターネットFAXはどうやって送られているのか?」というお話をいたします。