マイナンバーのセキュリティ対策 その③

マイナンバーセキュリティ対策の一つとして役立つ【UTM】のご紹介、今回で3回目の情報お届けです。

今回も前回の内容を少し整理してみましょう。

●UTMとは?

社内のパソコン達の大元に設置し、様々なインターネット経由の脅威トラブルに備えるものです。
カード番号が盗まれる/電子メールが盗み見られる
顧客情報などの重要データの漏えい
などの対策・検知・防止を目的とし、複数のセキュリティ機能を有した機器のことです。

 ●今なぜUTMなの?

近年では
・ネットバンキングを使っている企業・ホームページをもつ企業
・重要な情報を、パソコンで管理している企業

が多くなり、それに伴ってインターネット経由のトラブルも多発するようになっています。
近年のネットトラブルの背景と、今回のマイナンバー情報の件が重なり、比較的コストや手間がかからずに、高度なセキュリティが手軽に組めるUTMが見直されている。ということでした。
そして今回は、その【UTM】の具体的な機能を少し詳しくご紹介してみます。

先ほども「複数のセキュリティ機能を有した」とありましたが、主に
・ファイアーウォール・侵入検知/防止機能(IPS)・迷惑メールブロック機能
・Webアンチウイルス・URLフィルタリング機能(HPの閲覧時)などがあります。

え?ウィルスソフトを入れておけば全部OKなんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思います。
もちろん市販のソフトでも複数の機能を備えている商品もありますが、
基本的にはそれぞれのトラブルのもとになる原因ごとに、対策機能も分かれるんですね。

それでは一つずつ簡単にみていきましょう。

●ファイアーウォール機能

外部からの不正アクセスを防ぎます。
外部からの通信を通過させるか否かを判断し、社内ネットワークの安全を維持します。

●IPS(侵入検出、防止)機能

外部の攻撃から社内ネットワークを守ります。
インターネットからの不正な通信を検出して遮断することができます。

●迷惑メールブロック機能

ウイルスが添付されたメールや不要なメールをブロックします。
①ウイルス付メールは削除しウイルス感染を防ぎます。
②不要な広告メール等は、「SPAM」マークを付け判別しやすくします。 

●Webアンチウイルス機能

ホームページ閲覧等によるウイルス感染を防ぎます。
ダウンロードファイルのウイルスチェックを行うので、安心してホームページの閲覧ができます。

●URLフィルタリング機能

アダルトサイトやオークションサイト等へのアクセスをカテゴリごとに制限できます。
業務に関係のないホームページの閲覧を抑制することで業務効率のアップにつながります。

ざっとこれらの機能がUTM1台に網羅されているんですね。
またネットワークの出入り口に1台設置することで、複数のパソコンを一元管理できますのでパソコン1台1台個別にインストールされているウイルスソフトよりも、管理が格段にしやすいという面もあるんですね。

次回は【UTMとウイルスソフトの違い】についてお届けいたします。